今日、立体駐車場の警備室を覗いた。
色々な監視カメラの映像が流れていた。
やはり、人気ナンバー1はエレベーターなのか?
僕が見たときにエレベーターには若い男女が乗っていた。
イチャついてる。あ、接吻。さすがに雪隠はしない。
警備員のおっちゃんは全然動じずにボーっと見ている。

監視

昔から覗くってことに妙に興味をそそられるのだが、それは絶対的エロではなく、もっと純粋な下心で僕は覗いている
って言っても毎日覗いているわけじゃなく数回だけだが、今までに覗いたのは、女子更衣室、女風呂、隣の部屋、隣の家など。
だが、全て未遂、もとい人間が見える前の過程で止めてしまう。正確に言えば覗ききっていない。
高校のとき生徒会室の隣が女子更衣室で、夜、友人数人とドリルで穴を空けた。光が漏れないよう巧妙に空け、覗き穴が見つからないように蓋も付けた。
が、一度も覗かなかった。ちなみに作業中に「馬鹿じゃねーの」っと言って非協力的だった友人が、一番覗いていて、自慰までやってのけた。
女風呂も策を上り後は顔を上げるだけってところで辞めた。
隣の部屋も、隣人がいないことを確認した後にどうやったら覗けるかいろいろ試してみただけで実際覗ききっていない。
ただのへたれで、ビビって覗かないだけだと言われてもしょうがないが、そうではない。完璧にバレない手段を用いる。
パンチラに近い感覚。見えるか見えないかがとても心地よい。見てしまったら、はい、それまでよ。
しかし一番好きだったのは、玄関の覗き穴から家の前を見ることだ。
残念ながら今の家には覗き穴がないのだが、是非今度取り付けたい。
でも、このドアの覗き穴は他の「覗く」ってのとは違ったものだ。
なんて言うか、行き当たりばったり。ターゲットが絞れないのも事実。情報が勝手に流れ込んでくる。
覗き穴。覗かれるためだけの穴。
この行為が一番楽しかった。
幸い、前に住んでいた部屋はその前を通らなければ全ての部屋に行くことが出来ない構造のアパートだった。
面白いことが沢山わかった。

CASE1

ターゲット 隣の部屋のOL
年齢 二十五歳前後
彼氏 なし
外出時間 午前中
帰宅時間 夕方
ちなみに全て推測

まず第一に隣の部屋なのに一切の生活音がない。テレビの音も音楽の音も話し声もまったく聞こえない。生きているのか死んでいるのかさえわからない。
第二に、日によって全然格好が違う。ある日はものすごくおねぇ系のギャル。ある日は図書館の似合う感じ。
まったく謎の多い人物である。
覗き穴から見た感じ、けっこう綺麗な人だった。

CASE2

ターゲット 上階に住む大学生
年齢 二十歳前後
彼女 複数
外出時間 不明
帰宅時間 不明
推測である。

こいつは、毎回違う女を連れ込むチャラ男だった。全然かっこよくないのに毎回違う女を連れ込んでいた。幸い、部屋は離れていたため、日々のdo the fuckの音に悩まされる事はなかった。しかし、このアパートは駅からもバス停からも離れているし、山の中腹にあってとても歩いてくるのには、きついところにあった。こいつは自転車しか持っていないのに、よく毎回女を連れてこれるなぁ、っと、思った。相当魅力的なやつなんだなぁ、っと、思ったことはなかった。

CASE3

ターゲット 真上の部屋に住む女子大生
年齢 二十歳前後
彼氏 不明
外出時間 不明
帰宅時間 深夜4時前後
もち推測。

この人はとりあえず真上に住んでいて、毎日明け方にガチャガチャやり始めてよく生活音に悩まされた。何度か天井を殴って静めた。お水のバイトをしているらしく、昼間の顔と夜の顔が全然違った。女の人はあーも化粧と格好で雰囲気ががらりと変わるものか。しかし、この人はスーパーカブに乗っていた。スーパーカブで出勤するお水って・・・

他にも変な人が大勢いた。

ドアの覗き穴から見る魚眼レンズの世界はとてもおもしろく、背景はいつもいっしょで何かのコントを見ているみたいで、ドアの外は別世界だった。
僕は変態かもしれないし、KIMOIやつかもしれない。いや、きっとそうに違いない。でも、きっと僕も誰かに見られて生活しているんだ。
だから、この世の中、皆必ず誰かに監視されて生きているんだ。町を歩けばすれ違う人に見られ、家にいても携帯電話や、PCによって監視されている。
でも、それはきっと皆誰かと繋がっていたいからなんだろう。
ブログで日記を自ら公開する人や家族の写真をアップする人なんかがこんなに多いのは皆誰かに自分を見て欲しいからだろうな。

誰かに見られてると思うと気が狂いそうだ。だけど、監視されるのは致し方無い事だ。監視者を監視する者がいて、それをまた監視して、それをまた監視する。神様がいるとしたら、きっと一番上で監視しているんだろうか?いや、きっとその神様を監視するモノがいるんだろうな。

でも、覗くことはそれなりの犠牲がある。見たくないものまで、見てしまう。
だから、もうだいぶ覗いていない。
ただでさえ、この視力2、0の両目に見たくないものが飛び込んでくるんだから。
でもこの両目はつぶせない。潰したら、見たいものも見えなくなってしまうからね。

あー、目にフィルターがかけられたらどんなに楽なことか。