ある日、僕はやっとの思いで一本の竹を見つけた、もとい、選び抜いた。
竹は光り輝いていた。竹独特の青っぽい匂いを宏く香らせる若竹だった。
竹を割ると竹から光り輝く女の子が出てきた。
少々戸惑いながらも、僕は目の前の出来事を把握するまでに約半年間かかった。
疑いつつも、目の前の事実であるから僕はそれを信じることに決めた。
最大の要因は、目だ。光り輝いていたのは目だった。
そして、僕とかぐや姫は同じ時を共にすることとなった。

かぐや姫はいつでも目を輝かせていた。

かぐや姫と言っても人間。異星人かもしれないが、感情は間違いなくある。
人間臭さをしっかりと持った異星人なのかもしれない。時に怒り笑い泣き。
それはモノではない共有の財産だった。
でも、大切なのはその時間や思い出では無くその先の絆だ。

月日は流れ
ある日かぐや姫は僕に言った。
「月に帰らなきゃ」っと。
僕はかぐや姫が僕のもとから去るのがとても怖くて、なお且つ、離れるのが嫌だと思った。
僕はかぐや姫に言った。
「月なんて知るかよ。月のことは忘れちまえ。ここにいたいんだろう?居てくれよ」っと。

かぐや姫は・・・・・・